アミタ環境認証研究所は、1999年にFSC森林認証を日本に初めて導入し、拡大するニーズに応えながら、森林組合・製紙会社・印刷会社など、多くのお客様の審査を実施してきました。

FSC(Forest Stewardship Council®: 森林管理協議会)森林認証は、適切に管理された森林を認証する制度です。世界的な森林減少・劣化の問題と、グリーン購入の高まりを背景として生まれました。FSCは、会員制の非営利組織で、1993年に誕生しました。

FSC森林認証は、責任ある森林管理を認証する「FSC FM(Forest Management:森林管理)認証」と、認証された森林から産出された林産物の適切な加工・流通を認証する「FSC COC(Chain of Custody:加工流通過程の管理)認証」からなります。認証された製品には、FSCのロゴマークがつけられます。環境意識の高まりとともに、このFSC認証製品を選ぶ企業や生活者が増えています。

木材や紙のリサイクルはもちろん大切ですが、永久に再利用できるわけではありません。私たちは今後も、森林からの林産物を利用し続けることになります。 COC認証取得者により作られたFSC認証製品が市場に増え、企業や生活者による購入が進めば、適切に管理されながら利用される森林が増えます。その結果、森林の破壊や劣化を招くことなく、木材・紙の利用を将来にわたって継続することができます。

FSC FM(森林管理)認証とは

FSC FM(Forest Management:森林管理)認証は、環境的・社会的・経済的側面などを包括的に評価する「森林管理のためのFSCの10の原則と56の基準」および、FSCの原則と基準を元に作成される地域に適した森林管理基準に基づいて、責任ある管理がなされている森林を認証する制度です。

認証の対象となるのはあらゆる管理者、所有者の森林です。国内では、林業家、森林組合、企業の社有林、地方自治体、NPOなど、様々な事業体が認証を取得しています。面積にも制限はなく、100haから100万haまで、様々な面積の森林が認証を受けています。

認証の形式として、単一の管理者・所有者が認証を取得する単独認証と、複数の森林所有者がグループを形成して認証を取得するグループ認証があります。グループの大きさには制限がありませんので、地域の大小の所有者が一体となってグループ認証を取得することが可能です。

FSC COC(加工流通過程の管理)認証とは

FSC COC(Chain of Custody:加工流通過程の管理)認証とは、FM認証を受けた森林から産出された木材・紙製品を、適切に管理・加工していることを認証する制度です。FSC FM認証を受けた森林から最終製品になるまでの間、製品の所有権をもつ全ての事業体が対象となります。具体的には、木材の製材所、卸売業者、木製品の加工工場、工務店、製紙会社、紙卸、印刷会社、出版社などの事業者が認証を取得しています。COC認証を取得していない事業体に一度でも所有権が移ると、それ以降認証製品として取り扱うことはできません。

認証製品の管理においては、購入、製造、保管、販売などの各工程において、他の製品との明確な識別、帳票上での明示、記録の保管などが求められます。

認証の形式として、拠点数の少ない単一の事業体が認証を取得する単独認証、拠点数の多い単一の事業体や関連会社を多く持つ大規模な事業体が認証を取得するマルチサイト認証と、複数の事業体がグループを形成して認証を取得するグループ認証があります。