アミタ環境認証研究所はアジア初のMSC認証機関として2010年9月に正式に認定され、MSC COC認証の審査を行っています。

近年、世界的に水産資源の枯渇問題が深刻化しています。 MSC(Marine Stewardship Council: 海洋管理協議会)認証は、水産資源の持続可能で適切な管理を推進することを目的として設立されました。

乱獲や環境負荷の大きい漁法などによる水産物を、加工・流通・小売事業者が見分けるすべがあまり無く、そのため消費者も、持続可能な漁業による水産物を選ぶことが難しい現状において、 MSC認証では、認証を取得した水産物にはラベルが付けられるため、加工・流通・小売事業者も購入する消費者も、容易に判別し選択することができます。漁業者から消費者まで、誰もが責任ある持続可能な水産資源の利用に参加できる仕組みです。

MSC認証には、適切に管理された漁業を認証する「MSC漁業認証」と、認証水産物の加工・流通全ての過程におけるトレーサビリティに対して認証する「MSC COC認証」があります。認証された漁業から得られた水産物には、MSCラベルがつけることができます。

MSC漁業認証

MSC漁業認証は、資源、環境、社会の側面を包括的に評価する「持続可能な漁業のための原則と基準」に適合するものであるかどうかを、漁業者(漁業管理者)に対して認証するものです。MSCが定める「持続可能で適切に管理された漁業」とは、以下の三大原則を満たす漁業です。

資源 - 漁業は、過剰漁獲や、利用する個体群の枯渇を引き起こさない漁法で行われねばならず、枯渇した個体群の漁獲は、明確にその回復が望める漁法で行われねばならない。
環境 - 漁業活動は、漁業が依存する生態系(生息域及び依存種や生態学的関連種を含む)の構造、生産力、機能、多様性を維持できるものでなければならない。
社会 - 漁業は、地域、国内、及び国際的な法と規制を尊重し、かつ責任ある持続的な資源利用を求める制度及び運営が行われる体制を組み入れた、効果的な管理システムでなくてはならない。

MSC COC(加工流通過程の管理)認証とは

COC(Chain of Custody:加工流通過程の管理)認証とは、加工・流通過程のトレーサビリティに対する認証です。MSCの原則と基準に則り、「持続可能で適切に管理された漁業」であると認証された漁業の水産製品には、ラベル(MSCエコラベル)をつけることができます。製品の製造、加工、流通の全ての過程において、認証水産物が適切に管理され、非認証原料の混入や、ラベルの偽装がないことを認証するのが、MSC COC認証です。港から消費者までの全過程の認証が"チェーン"でつながれているので、"チェーン・オブ・カスタディー(管理の連鎖)"と呼ばれます。

MSC COC認証は水産物の加工流通過程の管理に対する認証です。したがって、加工流通過程に携わる次のような事業者が認証取得の対象となります。

1. 水産物流通過程に携わる流通事業者
2. 水産加工製品の製造を行う加工事業者
3. 水産物流通過程で加工(開梱・再包装)を行う量販店
4. 水産物のメニューを提供するレストラン